坂本散歩「慈眼堂、滋賀院門跡、日吉馬場」
滋賀県の湖西に「坂本」という町がございます。
この町は町全体が歴史的建造物そのもの。
比叡山延暦寺のお膝元であり、古くから多くの里坊があり、NHK 大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公である、明智光秀の最後の居城「坂本城」があった場所なのです。
歴史好きにも満足してもらえる観光地でありますが、私にとっては、自宅から近く、毎日散歩しても飽きない、美しい町なのです。
ただ、国内外の観光客の多くが訪れるのは、世界遺産でもある「比叡山延暦寺」か、大河ドラマの影響か、明智家の墓がある「西教寺」なのです。
今日は、私のお気に入りでもあり日頃歩いていてもあまり人がいない
「慈眼堂」「滋賀院門跡」を改めて歩いて見ました。
慈眼堂までの道は、緑に覆われ、まるでこれから隠れ家に向かう子供のようなワクワク感から始まるのです。
この細道を進むとその先にあるのは
こんな方々の供養棟もございました。
そんな中でも一際目を引くのがこちら
桓武天皇供養棟
誰もいない、静けさの中
先日からの雨で水かさを増した川の流れだけが響きわたり、今が今でないような錯覚さえ起こさせる空間です。
慈眼堂は、織田信長の比叡山焼き討ちにより、壊滅状態だった延暦寺を復興させた慈眼大師ゆかりの場所です。
最高の散歩道
ここを下ると
滋賀院門跡
今日は、拝観させて頂きました。
拝観料は500円
滋賀院は滋眼大師様のお住まいだった寺院。
ここで興味深かったのは延暦寺にある「不滅の法灯」の一代前の本物の展示。
不滅の法灯
何世紀も決して油を切らしてはならない。
「油断大敵」の語源になったものですね。
撮影の許可を頂き、パチリ。
館内は貸し切り状態で、ゆっくりと見学させて頂き、窓からみえる対岸の近江富士を眺める。
この景色もおそらくは、何百年も前から変わらぬ景色。
滋賀院を出たあとは、石畳とこれも昔からの穴太(あのう)積みの石垣の小道を通り
日吉の馬場へ
日吉の馬場は坂本のメイン通りで、
日吉大社の参道でもあります。
水路を流れる水は、常に清らかで澄んでいます。
この水は日吉大社の境内にも流れており、比叡山横川の谷を起点に流れる大宮川の水なのです。
この清流と、自然のままの石を使った穴太積の、石垣。
季節を問わず、清浄な空間を作り上げている。
私の大好きな場所の一つです。
坂本の散歩道は、他にもたくさんあり、山の辺の道や日吉大社や、もちろん比叡山もございます。
また、近々これらもご紹介したいと思います。